アパートの空室対策と人気設備

空き室を埋めるための対策として、下記の4項目がありますが、それぞれについて考えてみましょう。


①募集してもらう会社を増やす
これは自助努力でできるので、対象となりそうな募集会社に声掛けをしてもらえばいいと思います。ビジネス街から離れている地域のアパートマンションでも、そのビジネス街で働いている方のベッドタウンとして利用されていたりするので、地域の不動産会社だけでなく、ビジネス街の不動産会社で募集してもらうと意外と決まったりするものです。

②家賃を下げる
これはお勧めできません。家賃を下げてしまうと永続的な収支の悪化だけでなく、これまでの通常の家賃を支払ってくれた入居者も、ネットで情報をみたら、自分の部屋も下げてほしいと交渉してきたりします。ご自身が入居者の立場になったら、自分の隣の部屋が、家賃が安いと損している気分になりますもんね。

③入居審査の敷居を低くする
これもお勧めできません。入居審査で敷居を低くしてしまうと、将来的なトラブルの原因となります。「家賃滞納」「退去トラブル」「入居者同士のトラブル」「ゴミのトラブル」いろんな事が考えられます。入居審査は、ある程度の基準で考えましょう。

④物件価値を上げる
物件価値を上げる方法として、「外観や内観のリノベ―ションをして物件価値を高める」があります。古い建物であっても外観や内観を部分的に変えるだけで、とても素敵な物件に生まれ変わります。但し、どこまで費用をかけられるのか?その費用が回収できる見込みが立つのか?などを計算する必要があります。


■費用を抑えて物件価値を上げるには!?
リノベーションまで費用がかけられない場合には、設備の取り換えや、増設はいかがでしょうか?「TV付インターフォン」や「洗浄機能付き便座」など、そこまで費用が高くなくても、入居者によっては重要なポイントになっている設備もあります。

どのような設備が人気があるのか?2014年度「人気の設備ランキング」(全国賃貸住宅新聞調べ:全国345社の仲介・管理会社が回答)から、最新の入居者ニーズを見てみましょう。

【単身者向けのランキング】
1位:エントランスのオートロック
2位:インターネット無料
3位:ホームセキュリティ
4位:浴室換気乾燥機
5位:ウォークインクローゼット
6位:TVモニター付きインターホン
7位:宅配BOX
8位:防犯カメラ
9位:洗浄機能付き便座
10位:追い焚き機能


【ファミリー向けのランキング】
1位:追い焚き機能
2位:エントランスのオートロック
3位:インターネット無料
4位:ホームセキュリティ
5位:システムキッチン
6位:浴室換気乾燥機
7位:ウォークインクローゼット
8位:太陽光パネル
9位:24時間利用可能ゴミ箱
10位:エコキュート


ここから人気の高い設備を分析してみましょう。
まずは、最近の傾向として「浴室換気乾燥機」や「洗浄機能付き便座」が人気が高いそうです。
合わせて、セキュリティに関するものも、単身・ファミリー共に人気が高いですね。
もう一つの傾向としては、特にファミリー層に現れてますが、光熱費など、毎月の固定費削減がポイントになっているようですね。「追い焚き機能」「インターネット無料」「太陽光パネル」「エコキュート」などの設備がある物件も人気が高いようです。

最近では、「都市ガス」や「オール電化」を希望する入居者が増えていることもあるので、毎月の固定費を安くできそうな設備はとても人気が高くなるでしょう。

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