無道路地(囲繞地)の土地は売れない?使えない?

自分が持っている土地が道路に接していない場合には、さまざまな問題を抱えることになります。具体的には、道路から自分の敷地に入るのに、お隣の敷地を通らせてもらわないと入れません。また、マイホームの新築や、建築確認を必要とするリフォーム等ができない可能性があります。そして、いざ売却をするとしてもとても困難になり希望価格では到底販売ができない可能性が高いです。

自分の敷地に入るためには!?

敷地が道路に接していない場合には、「囲繞地通行権」というものがあります。囲繞地に住んでいる住民は、道路から自分の土地に行くために、人の土地を通行させてもらう事ができるといった権利です。しかし、「囲繞地通行権」は自分の土地に出入りするための最低限の権利を認めたものになりますので、通行させてもらう土地の相手にとっても損害が少ないところを通行させてもらう必要がありますし、自分が車を持っているから車が通行できるようにしてほしいなどは、もちろんできません。

また、あくまでも自分の土地ではないので、現在の所有者から相続があったり譲渡があったりすることで、新たな所有者とのトラブル等も考えられるため、良好な関係を築いている間に通行料の取り決めなどを含めて覚書などを締結するのが良いのではないかと思います。

無道路地で建物は建てれるのか!?

そして、マイホームの新築など建築確認申請が必要な行為には「接道要件」が必要となります。接道要件については「建物を建てる時の接道義務とは!?」をご参照ください。

結論としては、建物を建てることが難しい場合もありますが、なんとかなる可能性もあります。つまり、接道要件が取れる可能性があるのか?を現地調査しながら、近隣の住人を巻き込んで方法を考えるしかありません。

それにより、土地の評価が変わりますので、売れる土地になるか?安くても売れない土地となってしまうかが決まっていきます。不動産の売却をお考えであれば、不動産業者と一緒に土地の調査をしっかりと行い、再建築の可能性を探っていくしか無いかと思いますが、一般的には、周辺相場の50%以下で考えた方が良いかと思います。もちろん、それでも売れない土地が多いことも前提に考える必要があるかと思います。

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