中古住宅を探すポイント【新耐震基準】

中古住宅を探してみると築年数の浅い物件はほとんど無く、築20~30年以上の物件が多くなりますが、ここで「新耐震基準」や「旧耐震基準」といった言葉がでてきます。

いわゆる「新耐震基準」とは、1981年(昭和56年)に建築基準法が改正されたもので1978年(昭和53年)の宮城県沖地震における被害を受け、大きな地震が起こっても建物が倒壊して被害が大きくなることを防止するために「震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6強から7程度の大規模地震でも倒壊は免れる」ような強度がある建物でないと新しく建物を建てることを認めません。という法律となります。

そこで、地震被害が心配な人は1981年(昭和56年)以降のマンションを選ぶことが多いのですが、注意点があります。

ここでいう1981年(昭和56年)とは正確に言えば「1981年6月1日以降に建築確認申請が受理されているかどうか」ということなのです。

ところが中古マンションを探してみると、物件広告には築確認申請受理日の記載はなく、建物の完成(竣工)年月が記載されております。つまり、不動産会社の広告や資料に「1982年(昭和57)年1月」の物件ですよ!と記載されていても、新耐震基準の物件なのか?旧耐震基準の物件なのか?判断できないのです。

新耐震基準を満たしているかどうか見極めるには、建築工事期間を考慮に入れる必要があります。
木造の一戸建て住宅なのであれば、規模によるものの、着工から完成までに4~6ヵ月かかります。マンションは工期が長く、規模にもよるものの、着工から完成までに1~2年近くかかるのが一般的です。

もし、物件の完成年月が1983年(昭和58)もしくは1984年(昭和59)以降であれば、新耐震基準で建てられていると考えてよいでしょうが、1982年(昭和57年)前後の物件であれば不動産仲介会社に調べてもらうか、自治体の担当部署に赴いて尋ねてみましょう。

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