「インスペクション」って何?知らない人が多数

そもそも「インスペクション」とは!?
ホームインスペクションとは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、目視や様々な器具を用いて住宅の状況を確認し、専門的な知識と経験から住宅の劣化、欠陥の有無(雨漏りやシロアリの有無、建物の傾き等)、改修すべき箇所やその改修工事に必要な費用などのアドバイスを行う専門業務のことです。

住宅の購入前や、自宅の売り出し前にホームインスペクションを行うことで、建物の状態を把握し、売買契約後の思わぬトラブル発生を防止して安心して取引を行うことができます。
例、引渡し後にシロアリ発生が発覚したり、建物自体が傾いていたりする等

これから何十年と住む家を探している買主さんからすると、インスペクションを行っている住宅は安心して購入できる判断材料となりますよね。

居住中のご自宅について調べることもあります。また、不動産仲介業者が物件の状況を消費者に明らかにするために利用するケースも増えています。

診断の方法は、目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。コンクリートの状態を叩いて判断するものや、傾きを調べるための水平器などの機材を使用しながら詳細診断をしていきます。ホームインスペクターは住宅の「かかりつけのお医者さん」です。

米国では、州によって異なりますが、取引全体の70~90%の割合でホームインスペクションが行われ、すでに常識となっています。日本でも近年、急速に普及しはじめています。
全宅連・不動産の日アンケートから、中古住宅購入についてインスペクション(建物診断)を知らないと答えた方が全体の73%にのぼり、瑕疵保険を知らないと答えた方が、54%となった。(2016年アンケート 住宅の居住志向および購買に関する意識調査)

住宅ストック循環支援事業では40歳未満の若者がインスペクションを実施した中古住宅購入に補助金があるが、浸透はこれからのようです。

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